発声法


歌が上手く歌えるには、喉だけで操るのではありません。
体全体と関係している事に、目を向けてみて下さい。
例えて申し上げると、心臓を患っておられる方に、心臓のお薬だけを与えても、
それは一時凌ぎの対症療法にしか、すぎません。

そこでもっと、体全体から捉えてゆく必要があると思います。
生まれつき虚弱体質の人は別として、普段から常日頃、ご自身の健康や、
体力に気を付けていれば、心臓は外部の少々の刺激には、耐えられるでしょう。
だから、お薬も場合によっては必要だと思いますが、
少しずつ心臓に無理のない程度に、体力を培ってあげるのも大切だと思います。

声に関してもやはり同じ事が言えます。
決して喉の訓練ではなく、体全体と切っても切れない関係があります。
体(腹筋)から声を出す事によって、喉の痛みや、肩に入る余分な力から解放されます。
それには、適当な身体の柔軟さ、筋力や日々の運動のある事が望まれます。

赤ちゃんがこの世に(オギャー)と産声を上げて生まれて来る、その繕いのない、
自然の産声と同じ、我々人間が持っている自然の声(パワー)の声を発した時の、
醍醐味を是非、皆さんに体感して頂くためにも、声の持つ謎を身近な事から、
分かりやすく、例を取ってひもといてゆきましょう♪





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